じょさんしサロンにこ

助産師 二家本 千昌 / じょさんしサロンにこ

からだこころ育む旬の簡単レシピ

秋刀魚

旬:秋(8月から11月)

秋刀魚はすべてが国産の天然物で、手頃に食べられるお魚です。秋には、各地で秋刀魚の収穫祭が行われます。秋刀魚は腸が短く、内臓がきれいに保たれるため、まるまる美味しく食べられます。秋刀魚は、背が青黒く光り、背肉が盛り上がっているもの、くちばしが黄色いものを選ぶと、旬の旨味を味わうことができます。

妊娠中の「秋刀魚」効果

貧血予防 吸収されやすいヘム鉄が豊富で、妊娠中に進行しやすい貧血を予防します。ビタミンB12は、ヘモグロビンの生成を助けます。
骨を丈夫にする ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け、お母さんと赤ちゃんの骨を丈夫にします。
免疫力アップ DHA・EPA・ビタミンDは、風邪やインフルエンザなどの感染症を予防します。
抗酸化作用 ビタミンB2は、妊娠中に弱りやすい皮膚や粘膜を健康に保ちます。
高血圧予防・浮腫予防 DHA・EPAは不飽和脂肪酸といわれ、中性脂肪を溶かします。魚に含まれるミネラルが、水分バランスを整え、血液をさらさらに保ちます。
脳や神経の発達 赤ちゃんの脳の発育に関与するDHA・EPAを豊富に含みます。

効果には個人差があります。

調理例

秋刀魚の塩焼き

秋の味覚、秋刀魚の旨味が引き立つ簡単調理法です。大根おろしや柑橘系果汁を合わせると、消化酵素が働いて消化を助けてくれます。

材料

2人分
秋刀魚2尾
自然塩少量
大根適量
すだち2個

作り方

  1. 秋刀魚に塩を少量まぶし、表面がこんがり焼けるまで、弱火でじっくり火を通します。
  2. おろした大根とすだちを、秋刀魚の横に添えたら出来上がり。

メモ

秋刀魚の皮にミネラルが含まれるため、塩はほんの少量で十分です。焼く前に切り込みを入れると、火の通りが良くなります。

おまけ

妊娠中は水銀や食中毒に気をつけ、お魚を摂ることが推奨されています。汚染が気になる方は、「海で長期間過ごす大型の天然魚」の食べ過ぎに注意し、品質管理されたお魚を摂るようにしましょう(参考:厚生労働省「魚介類に含まれる水銀について」)。

お魚は、DHAやビタミンDの貴重な供給源です。特に、秋刀魚や鯖などの青背魚は、DHA・EPAを最も多く含んでいます。心配な水銀の含有が少ないので、安心して食べることができます。

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