じょさんしサロンにこ

助産師 二家本 千昌 / じょさんしサロンにこ

からだこころ育む旬の簡単レシピ

さつまいも

旬:秋(10月から12月)

サツマイモは、江戸時代から親しまれてきました。低温でじっくり火を通すと、ほっこりとした甘味が引き立ちます。寒い季節は、熱々にふかした石焼き芋が人気です。写真のサツマイモは「ベニアズマ」という品種で、関東地方でよく栽培されます。

妊娠中の「サツマイモ」効果

整腸作用 食物繊維が豊富で腸の動きを促し、腸内をきれいに整えます。
抗酸化作用 ビタミンC・Eが豊富で、細胞の酸化を防ぎます。妊娠すると弱くなりやすい皮膚や粘膜を強くします。
免疫力アップ ビタミンB1・B2・B6・Cは免疫力を高め、風邪やおりものの感染などから身を守ります。
貧血予防 ビタミンCが鉄分の吸収を助けてくれます。

効果には個人差があります。

調理例

サツマイモごはん

土の中で育つサツマイモは、大地のエネルギーがぎゅっと詰まって、身体を芯から温めてくれます。サツマイモの甘みでほっこりする簡単ごはんを紹介します。

材料

サツマイモ
(ベニアズマ)
小2本
米(5分づき)2合
2カップ
自然塩適量

作り方

  1. サツマイモを食べやすい大きさに切ります。アクとりで浸水する場合は、3分程度にします(ビタミンが溶けるため)。
  2. 研いだお米の上に、サツマイモを並べます。
  3. サツマイモが浸る程度に、水を入れます。
  4. 自然塩を適量振りかけて、中火で加熱します。
  5. 沸騰したら弱火にし、10分程度加熱します。
  6. 火を止め、10分程度蒸らしたら出来上がりです。

メモ

身体に優しい土鍋炊きの方法です。炊飯器でも同じ方法で作れます。

サツマイモはカボチャほど硬くないですが、お腹が張りやすい妊婦さんは、少し加熱すると包丁が入れやすくなります。

おまけ

お米は、はるか昔から親しまれてきた、日本の風土に合った食品です。原料が小麦粉のパンや麺類に比べて、身体の中で水分が保たれやすく、血液のめぐりを良くしてくれます。お米の糖質は、身体でゆっくりと吸収されるので血糖の変動が少ないです。

精製された白米は「酵素やビタミン、ミネラル、食物繊維」などの貴重な栄養素を失ってしまいます。妊婦さんは、玄米をよく咀嚼してまるまる食べることが理想です。苦手な方は、胚芽米や分つき米から始めてみることをおすすめします。

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