じょさんしサロンにこ

助産師 二家本 千昌 / じょさんしサロンにこ

からだこころ育む旬の簡単レシピ

小松菜

旬:冬(12月から3月)

小松菜は寒さに強く、ぐっと冷えれば冷えるほど甘みが増す青菜です。江戸時代から東京都江戸川区にある小松川で栽培され、江戸にゆかりのある青菜として人々に愛されてきました。現在は関東地方だけでなく、全国で親しまれています。

妊娠中の「小松菜」効果

骨を丈夫にする 野菜の中でも群を抜いたカルシウム含有量(ほうれん草の約4倍)で、お母さんと赤ちゃんの骨や歯を丈夫にします。
免疫力アップ 豊富なビタミンCは、風邪やおりもののトラブルなど感染症を予防します。
抗酸化作用 体内でビタミンAに変わるβカロテンが豊富で、妊娠すると弱くなりやすい皮膚や粘膜を強くします。
貧血予防 貧血に有効な鉄分やビタミンCを豊富に含みます。ビタミンCは鉄分の吸収を助けます。

効果には個人差があります。

調理例

小松菜と油揚げのお浸し

小松菜と油揚げの旨みが詰まった簡単お浸しです。鰹出汁は優しく素材を引き立たせます。

材料

(写真は全材料の1/4量です)

小松菜5束
出汁
600ml
鰹節20g
みりん大さじ1
醤油大さじ1
自然塩小さじ1
油揚げ1/2枚

作り方

  1. 水が沸騰したら、鰹節を入れて火を止め、そっと3分待ちます(出汁ガラは濾さずにそのまま使用します)。
  2. そこに、みりん大さじ1と醤油大さじ1、自然塩小さじ1、最後に油揚げを入れて、さっと一煮立ちさせたら火を止め冷まします。
  3. 別のお鍋で小松菜を束ごと茹でます。沸騰したら小松菜の根から入れ、葉先まで湯に入ったら火を止めて、素早く冷水で締めます。
  4. 小松菜の水気を手で絞り、食べやすい長さに切ります。
  5. 小松菜に冷ました出汁をかけ入れ、食べる分だけ盛り付けします。

メモ

小松菜は火を通しすぎると茶色っぽく変色します。ビタミンも溶け出てしまうので、茹で時間はさっと火を通す程度が良いです。アクがほとんど出ず、生でも使用できます。

おまけ

小松菜に含まれる脂溶性のβカロテンは、油と相性が良いです。そのため、小松菜と油揚げは、βカロテンの吸収率を高めてくれる理に適った食べ合わせです。

ビタミンDは、小松菜に含まれるカルシウムの吸収を助けます。ビタミンDが豊富なキノコは秋冬が旬。舞茸や椎茸、シメジなども加えると、さらに効率よく栄養を摂ることができます。

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